空撮事業High-Levelの樋口です。
今回は2017年11月4日に岐阜県のドローン会社が起こしてしまったドローン事故について少し書きたいと思います。
この事故は、岐阜県大垣市にある大垣公園でのイベントで11月4日の午後14時頃に起こった事故です。
事故当時風も少し強い状態でドローンからお菓子を投下するという催しを行っていた会社がドローンの制御を失い、下でお菓子を待っていた子供に墜落させてしまった事故です。
ドローンの墜落要因についてよく挙げられるのが、
①風に煽られて落ちた
②電波干渉が起きて操縦不能に陥った
③バードアタックなどの物理的要因
④機体の不備
⑤単純な操縦ミス
などが主に挙げられます。
単刀直入に言うと今回の事故は、
④の、機体の不備が主な原因に挙げられると思います。
一つ一つ原因を消していきますと、
まず、③は動画の状況からあり得ません。
①と⑤ですが、今のドローンは大体が操縦ミスや風に煽られたぐらいでは動画の様な落ち方にならないようになっております。
実際、同じようなスペックで組んだ方もあんな落ち方はしないと言っていました。
残ったのが電波干渉と機体の不備になりますが、先程と同じように電波障害が起きた、いわゆるノーコンと言われる状態でもあんな風な墜落の仕方をすることは構造上あり得ません。
あるとすれば、ドローンにハッキングをされて無理やり落とされたとか?
今の技術では厳しそうですね。
さて、肝心の事故要因ですが、事故を起こした業者は、市販されているドローンではなく、自作で作ったオリジナルドローンを使用していたそうです。
このドローンがまた曲者で、普通の業者が作るような比較的安全性の高い自作ドローンではなく、
自分の会社で余った寄せ集めのパーツで作った様なドローンでした。
それでもきちんと実証実験を行っていたなら良いのですが、こちらの業者はそれも行わず、お菓子の箱の電源をドローンとまとめて使っていたため、過電流が起きた後墜落した。
というのが大筋の見解です。
最近になって、事前に国土交通省に承認を通していた機体とは違う機体を使用していた事が明るみに出て、ますます機体の不備の線が強くなってきました。
前のブログでも書きましたが、必要な安全策を取らず、ましてや第三者の上空を飛ばすなんて事はあり得ません。
ドローンは皆で楽しんで皆の為に役に立つものでありたいですね。
空撮事業High-Levelでは、安全な運用と確かな経験値でサポートしていきたいと思います。
ではまた!!
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